「上海市、陜西省、シンセン市における二次元バーコード付き
増値税専用領収書試行についての通知」
このほど上海市国家税務局が『二次元バーコード付き増値税専用領収書の試行に関する国家税務総局の通知』(国税発〔2011〕44号、原文リンクを参照)を公布し、主な内容は次の通りである。
一、二次元バーコード付き増値税専用領収書とは
増値税専用領収書の管理を強化し、その偽造発行を防止するために、二次元バーコード付き増値税専用領収書が開発された。当該領収書には数字暗号技術及び二次元バーコード技術が取り入れられ、販売者名称、仕入者名称、商品名、単価及び数量等に関する情報が暗号化されるだけでなく、税務局による税務申告用データ収集及び解読認証の役割も実現された。二次元バーコード付き増値税専用領収書試行後、増値税専用領収書には当面二次元バーコード付き領収書と現行の暗号文付き領収書の二種類が併用されることとなる。
二、試行地域及び試行対象業種について
試行地域:上海市、陜西省及びシンセン市。
試行対象業種:上記試行地域に登録している貴金属(ここでは、中国語の「黄金」と指す)販売業、精錬・石油販売業、増値税減(免)税の優遇措置を享受している増値税一般納税者。
三、二次元バーコード付き増値税専用領収書の認証方法について
当面、購入者が取得した二次元バーコード付き増値税専用領収書はインターネットシステム上の認証は不可能で、当該企業を管轄する税務局「申告徴収」(中国語では、申報徴収という)窓口にて認証を受けることとなる。二次元バーコードの解読が出来ない(例えば、増値税専用領収書発行機の問題で二次元バーコードエリアが不明確になった時は、解読が困難となる)場合、数回にわたっての認証を受けることは可能であるが、数回認証を受けても尚且つ解読できなかった場合は、購入側が税務局に「赤字増値税専用領収書発行申請表」を提出してよい。
アスカ説明:
- 一、 赤字増値税専用領収書:
増値税専用領収書を赤字(マイナス額)で発行した領収書のことを指す。日本でいう「赤字伝票」、「返品伝票」、「取消伝票」等に相当する。
増値税専用領収書発行後 販売対象商品の返品、領収書発行ミス等の発生で赤字増値税専用領収書が必要となる場合、税務局に「赤字増値税専用領収書発行申請表」(税務局より別途購入必要なし)を提出しなければならない。当該申請が税務局に認可されてはじめて、販売者が赤字増値税専用領収書を発行可能である。
二、原文リンク:
『二次元バーコード付き増値税専用領収書の試行に関する国家税務総局の通知』(国税発〔2011〕44号)
三、二次元バーコード付き増値税専用領収書サンプル

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