上海市住宅積立金管理委員会が2025年4月28日付で『自由就業人員による住宅積立金の自発的納付、引出と使用に関する実施方法について』(滬住宅積立金管理委員会〔2025〕1号、原文リンク1を参照)を公表し、主な内容は次の通りである。
一、自由加入について
満16歳で且つ法的定年年齢になっておらず、上海市において個人経営、非全日制等の形で自由就業をしている人員で、自由な意志で住宅積立金を納付することが可能で、該当納付される住宅積立金は個人の所有とされる。尚、上海市における住宅積立金への自由加入に際しての戸籍上の制限はない。
二、柔軟な納付方法について
自由就業人員は上海市住宅積立金センターと契約の上で納付金額、納付基数、納付方法、納付比例等を決めることが出来る。2024年度の納付基準に準じて自由就業人員の月次納付金額下限は270人民元で、上限は8860人民元である。納付方法は月毎に、四半期毎にと半年毎にの三種類がある。収入に変化が生じることで納付が不可となった場合は、納付を停止することが可能である。再納付の条件を具備した場合の再納付ができる。
三、柔軟な引き出しについて
自由従業人員は家屋購入、家屋賃貸、住宅ローンの返済及び定年等事情の発生時だけでなく、個人の生活需要に応じて、納付されている住宅積立金を引き出すことも可能となる。
四、住宅積立金によるローンの申請について
自由就業人員は住宅積立金を過不足なく12ヶ月(含む)以上積み立てており、住宅ローン申請前の六ヶ月以内において積立金の引き出しをしておらず且つ上海市住宅積立金による住宅ローンの賃貸条件を具備している場合、住宅積立金による住宅ローンの申請が可能である。
五、関連権益の保障について
自由就業人員は住宅積立金を納付した場合、個人所得税の税引き前控除が可能である。
六、本実施方法は2025年6月1日より実施される。
原文リンク:
1、『自由就業人員による住宅積立金の自発的納付、引出と使用に関する実施方法について』
以上
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