中国の食品安全法案、罰金を大幅引き上げ
中国国家品質監督検査検疫総局の李伝卿副総局長は全国人民代表大会(全人代=国会に相当)常務委員会で審議中の「食品安全法案」について、違反者への罰金を粗悪品などによる売上高の最高20倍と規定したことを明らかにした。現行の5倍から大幅に引き上げる。
法案の概要が明らかになったのは初めて。6月までに法案を公開し一般からの意見を幅広く聴取する。同法案は中国産食品に対する国際社会の懸念解消に向けた取り組みの一環で、中国政府は北京五輪が開幕する8月までの成立を目指すとみられる。
法案は現行の「食品衛生法」を厳格化。規定以上の有害物質を含む食品や偽物製品を製造・販売した業者は罰金のほか、粗悪品価格の10倍の損賠賠償の消費者への支払いを義務付ける
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