『上海市ソフト·情報技術サービス輸出重点企業の認定管理に関する暫定方法』
上海市ソフト·情報技術輸出業務の発展を一層推し進め、当該業務に従事する企業の管理水準を向上し、「上海国際貿易センター建設」のプロセスを推進するため、上海市商務委員会と上海市経済·情報化委員会より、10月8日付で『上海市ソフト·情報技術サービス輸出重点企業の認定管理に関する暫定方法』(滬商服貿[2010]629号)が公布され、主な内容は次の通りである。
一、コンピューターのソフト開発生産、システムインテグレーション、アプリケーションサービス及びその他関連技術サービスを主要な営業収入とし、且つ一定規模の輸出業務を有する企業が、ソフト·情報技術サービス輸出重点企業の認定を申請できる。
二、ソフト·情報技術サービス輸出重点企業になるには、下記条件を満たす必要がある。
(一)法律により上海市において企業登録を行い、独立した法人資格を有し、且つ就業場所は上海にあること。
(二)ソフト開発と関連技術サービス等の業務に従事するための技術設備と営業場所を有すること。
(三)企業登録後、三年以内に経営を継続、法律により税金を納付、且つ赤字の発生がないこと。
(四)商務部「サービス·アウトソーシング及びソフト輸出情報管理システム」(ウェブサイト: www.fwwb.gov.cn)に登録完了、且つ期間通りに、事実通りに契約書の協議金額、実行金額を登記すること。
(五)前年度のソフトと情報技術輸出額(前年度ソフト輸出契約書の実行金額及び銀行発行の外貨取得伝票に準じる)が300万米ドルを下回らないこと。
(六)ソフト開発と技術サービスに従事している技術者が従業員全員の50%を下回らないこと。
(七)輸出入業務、外貨管理及び税金納付に、重大な違法行為、規則違反、信用喪失行為がないこと。
(八)CMM(CMMI)又はISO9000(品質マネジメントシステム)認定を取得したこと。
三、上海市商務委員会と上海市経済·情報化委員会より、ソフト·情報技術サービス輸出重点企業の認定時期及び段取りを公布する。認定業務は原則として年に一回である。認定を取得した企業が、上海市商務委員会と上海市経済·情報化委員会から『上海市ソフト·情報技術サービス輸出重点企業証書』を受領する。
四、認定を取得した企業は、関連部門にて申請後、国家及び上海市のサービス貿易を支持するための優遇措置を優先的に享受できる。
五、本暫定方法は2010年10月8日より実施する。
アスカコメント:
1.CMM:能力成熟度モデル。Capability Maturity
Modelの略称で、企業や団体、プロジェクトチーム
等の組織的能力を成熟度という概念で示して、その能力水準を判定したり、能力向上を図ったりするために作られた各種リファレンスモデルの総称。基になったソフトウェア能力成熟度モデルであるSW-CMM(CMM for Software)のことを指していることも多い。
2.CMMI:能力成熟度モデル統合 。Capability Maturity Model Integrationの略称で、組織がプロセスをより適切に管理できるようになることを目的として遵守するべき指針を体系化したものである。
もともとはCMM(能力成熟度モデル) として開発された。
3.上海市ソフト·情報技術サービス輸出重点企業の享受できる優遇措置について、以下書類をご参照。
@『上海市における現代的サービス業の発展を加速するための若干政策意見について』
(滬府[2005]102号)
A『上海市人民政府事務室:上海市におけるサービス·アウトソーシング産業の発展を促進するための実施意見についての公布通知』(滬府弁発[2009]16号)
B『国務院事務局:サービス·アウトソーシング産業の発展促進に関する返答』(国弁函[2009]9号)
以上