『2011年度上海市企業昇給指導ラインに関する通知』
2011年度上海市経済成長、インフレによる急激な消費者物価高騰、人件費高騰及び2010年度上海市給与水準等の状況を総合的に判断し、上海市人力資源·社会保障局、同総工会、同企業聯合会、同企業家協会及び上海市工商業連合会が2011年6月8日付け共管で『2011年度上海市企業昇給指導ラインに関する通知』(滬人社綜発[2011]36号)を公布し、上海市(以下、本市という)2011年度企業昇給指導ラインについて、次の通りに通知を公布した。
一、企業昇給指導ライン
2011年度本市企業の昇給指導ラインは、平均ライン13%、上限ライン18%、下限ライン6%とする。
二、指導意見
(一) 生産経営状況が正常で業績が向上している企業は、平均ラインを参考にして昇給水準を確定してよい。そのうち、昨年度平均給与水準が本市従業員平均給与の60%を下回った企業は、上限ラインを参照して昇給することができる。昨年度平均給与水準が本市従業員平均給与の2倍を上回った企業は、平均ラインの80%を参考して昇給することができる。(注:2010年度本市従業員年平均給与は46,757元、月平均給与は3,896元)
(二) 業績が比較的悪い企業は、下限ラインを参考してよい。
(三) 企業が昇給を確定する際、給与水準が低い製造業.サービス業一線部署従業員の給与水準を引き上げることに力を入れなければならず、一線部署従業員の昇給幅は、当該企業従業員給与の平均昇給幅を下回ってはならない。
(四) 企業が経営者と一般従業員の給与配分関係を妥当に処理しなければならず、一般従業員の昇給が無い場合、経営者と中高層管理者の給与は昇給させてはならない。
(五)企業が労働生産性の向上に伴い昇給メカニズムを確定しなければならず、従業員との給与団体交渉を展開することを通じて、昇給水準と各種人員昇給幅を合理的に確定しなければならない。
アスカコメント
一、
本通知は指導意見で強制的ではない。よって、企業の社内事情により本通知実施の可否を決定してよい。
二、
原文リンク:
『2011年度上海市企業昇給指導ラインに関する通知』(滬人社総発[2011]36号)
中国人民銀行:預金準備金率の再引き上げ
中国の中央銀行である中国人民銀行は2011年6月20日から、金融機関に対して人民元預金準備金率を0.5%引き上げることを決定した。
説明:
今年に入って、中国人民銀行は毎月預金準備金率を引き上げ、今回で6回目の引き上げとなる。今回引上げにより中国の大・中型の金融機関の預金準備金率は21.5%となった。
以上