「中国国家統計局：10月度製造業購買担当者景気指数を公表」

中国国家統計局が2012年11月１日付けで、同年10月度の製造業購買担当者景気指数（PMI）（原文リンク１を参照）を公表し、主な内容は、次の通りである。

2012年10月度の製造業購買担当者景気指数（PMI）は50.2%で、同年9月度より0.4％上昇し、景況分岐点の50を再び上回り、経済が回復傾向にあると考えられる。

大企業のPMIは前月比0.7ポイント上昇の50.9で、2カ月連続で景況分岐点を上回っており、10月度製造業景況回復の主な原動力となった。

　個別の指数では、生産指数は前月比0.8ポイント上昇の52.1で、景況分岐点の50を上回り、製造業の生産が増加を維持していることが明白になった。

　　　新規受注指数は5ヶ月ぶりに景況分岐点を上回り、これは製造業の受注量が減少から増加に転じ、需要が好転しつつあることを意味するであろう。

原材料在庫指数は引き続き景況分岐点を下回っており、これは製造業の原材料在庫の引き続きの減少を意味しているが、その下げ幅はやや狭まっていることが疑えない事実であろう。

雇用指数は前月比0.3ポイント上昇の49.2で、景況分岐点を下回っておるが、前月よりは上昇傾向にある。

入荷遅延指数は前月比0.6ポイント上昇の50.1で、わずかに景況分岐点を上回り、製造業のサプライヤー納期は前月比でやや早まっていることを意味している。

　　　主要原材料購入価格指数の上昇が明らかで、このことから、製造業の主要原材料の価格が全体的に上昇を続けていることが分かるであろう。

説明：

購買担当者指数(PMI) とは

購買担当者指数(PMI)は国際的に用いられている経済指標の1つで、また景気の先行きを示す指標のひとつでもあり、製造業の購買担当者に生産意欲などをアンケートして指数化したもの。

製造業の工場が、どのような生産計画を立て、どのくらいの資材を必要としているかをにもとづいた指数となる。PMIが50を超えると景気拡大を示し、50未満だと景気後退を示す。

よって、PMIは購買担当者だけでなく、原材料メーカーや金融機関、投資家にとっても、景気動向を見極める上で重要な指標となっている。

原文リンク：

１、2012年10月度製造業購買担当者景気指数

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