通関作業のペーパーレス化改革を一層深化し、中国（上海）自由貿易試験区（以下「試験区」という）の建設と発展を積極的に推進するため、中国税関総署と商務部は2014年8月5日付け共管で『中国（上海）自由貿易試験区から輸入する自動輸入許可管理対象貨物の通関業務ペーパーレス化の試行展開に関する公告』（連合公告〔2014〕58号、原文リンク１を参照）を公表し、主な内容は次の通りである。

一、2014年8月11日より、試験区にて「ロッド・許可証対応」方式で自動的輸入許可証管理対象に該当する貨物を輸入する場合、ペーパーレス化方式を採用し税関に申告することが認可される。が、原油と燃油の輸入は対象外である。税関が自動的輸入許可証オンライン審査方式を通じて自動的輸入許可証の電子データを照合し、企業からの紙質自動的輸入許可証の提出は免除され、税関による紙上の審査意見は書き込まれなくなる。

二、企業が現行規定に基づき自動的輸入許可証を申請の上受領しなくてはならない。試行期間において、試験区に限って「ロッド・許可証対応」方式で自動的輸入許可管理対象に該当する貨物の輸入が認可され、輸入貨物の通関申告書に対して1つの自動的輸入許可証が対応する。「非ロッド・許可証対応」方式で輸入された貨物に対してはペーパーレス化通関業務の試行は行わず、諸条件具備後において別途試行するものとする。

三、税関と商務部の審査・認可上必要、コンピューター管理システムの故障発生、その他管理部門による紙質の自動的輸入許可証への検査等の原因で、紙質通関申告業務又は紙質自動的輸入許可証の補足提出に転換することができる。

原文リンク：

1、 『中国（上海）自由貿易試験区から輸入する自動輸入許可管理対象貨物の通関業務ペーパーレス化の試行展開に関する公告』

『増値税納税申告関連事項の調整に関する公告』

　国家税務総局が2014年7月25日付けで『増値税納税申告関連事項の調整に関する公告』（原文リンク2を参照）を公表し、主な内容は次の通りである。

一、『増値税納税申告表付属資料（一）』に「予定納付率%」欄を増設する。そのうち、第13a欄「予定納付率%」は、増値税の纏めて算出·納付を実施する全部の分支機構（注：支店のこと）試行納税者に適用し、第13b、13c欄の「予定納付率%」は、増値税の纏めて算出·納付を実施する一部鉄道運輸試行納税者に適用する。

二、本公告は2014年10月1日より実施される。

原文リンク：

2、『増値税納税申告関連事項の調整に関する公告』

以上