越境貿易出資の利便化を図るために、国家外貨管理局が2023年12月4日付で『越境貿易出資にかかる ハイレベル開放試行の拡大に関する通知』（匯発〔2023〕30号、原文リンク1を参照）を公表し、主な内容は次の通りである。

一、経常項目資金の受払を利便化する。

条件に合致している試行地域内の試行銀行（中国語では「審慎合規銀行」という。以下同様）は、試行地域内の優良企業のために経常項目の外貨収支業務を取り扱うことができる。

二、銀行の新型国際貿易に係る決済の最適化を支持する。

試行銀行が金融サービスを刷新し、試行地域内の優良企業の真実且つコンプライアンスに準拠した新型国際貿易に係る外貨受払業務を自主的に取り扱うことを奨励する。

三、貿易受払のネッティングの範囲を拡大する。

試行地域内の優良企業が国外の同一なる取引相手と経常項目外貨業務を行う場合、試行銀行は、リスクをコントールできる前提で、優良企業のためにネッティングを取り扱うことができる。

四、貨物貿易にかかる特殊外貨返金は登記を免除する。

試行銀行は、試行地域内の企業のために貨物貿易特殊返金業務を直接取り扱うことができ、試行地域内の企業は、事前に外管局において登記する必要はない。

五、外商出資企業の中国国内再出資の場合の登記を免除する。

六、銀行が一部資本項目外貨登記を直接取り扱うことが可能となる。

七、本通知は公表日の2023年12月4日より実施される。

原文リンク：

1、『越境貿易出資にかかるハイレベル開放試行の拡大に関する通知』

以上